今や、自分でセミナーを開催する立場なので、セミナーに参加するということは、私にとっては、全く特別なことではありません。
しかし、世の中を見渡してみると、どうやらセミナーに参加するというのは、あまり一般的ではないようです。

セミナーに縁がなかった昔の私
確かに、私自身がセミナーに参加するようになったのは、お勤めしていた会社を退職する、ちょっと前からのことです。
それ以前にセミナーに参加した記憶はありません。
お勤めしていた会社の研修とか、業務上関係がありそうなセミナーに、仕事として参加したことはありましたが、自分のお金で、仕事以外の時間を費やして、参加したセミナーはありませんでした。
ですので、セミナーに参加することが一般的なことではない、ということは理解できます。
セミナーに行ったら騙される?
先日こんな話を聞きました。
私の妻の知人の、昔話なのですが、
「今度、セミナーに行くことにしたの。」
と友達に話したら、
「セミナーなんて行ったらダメだよ。騙されるよ!」
と大反対された、というのです。
「どうして、そんな風に考えている人がいるのだろう?」
と考えてみました。
昔は(今もあるのかな?)、友達に誘われて着いて行ったら、セミナー会場に監禁されて、長時間にわたって話を聞かされ、
「次は、あなたがお友達を誘って、ここに連れて来なさい。」
みたいなことになることがありましたね。
場合によっては、そこで高額の品を買わされたり。
そんな記憶や恐怖があるのでしょうか。
今は、インターネットがあるので、そのような危ないセミナーがあれば、すぐに知れ渡ってしまうのでしょうが、そのときのイメージが残っていたり、そういう話を聞いたことがあったりする人が、多いのかもしれません。
セミナーや本に影響されるのはおかしい?
そこまでの拒絶反応を示さないまでも、自分のお金と時間を投資するというのが、イメージできないのでしょうか。
それで、一つ思い出しました。
私が、セミナーに参加し始めたころ、「思考は現実化する」で知られる、ナポレオン・ヒルの成功哲学のセミナーに参加していました。
そんな話を高校時代の友人に話したら、
「他人が書いた本やセミナーに影響される人生なんておかしい。」
と言われてしまいました。
私としては、自分の人生を自分の力で切り拓いていける力を身に付けるために勉強していたのに、全く反対のことを言われました。
でも、ちょっと考えてみて欲しいんですよね。
自動車の運転免許を取ろうと思ったら、自動車教習所に通いますよね。
英語を話せるようになりたいと思ったら、英会話学校に通いますよね。
私は大学受験をするために、予備校に通いました。あのセリフを言った高校時代の友人も通っていました。
弁護士になりたい人は、Law Schoolに通ったりするんですよね。
そのためには、自分のお金と時間を投資しますよね。
それと同じで、コミュニケーション能力を向上させたいと思ったら、コミュニケーション関係のセミナーに行き、
本を出版したいと思ったら、出版セミナーに行き、
ビジネスでより大きな成果を出したかったら、ビジネスセミナーに行き、
人生で成功したい、豊かな人生を過ごしたいと思ったら、・・・
という考え方は、間違いなのでしょうか?
何か、特別な、違いがあるのでしょうか?
「いや、決定的に違うところがありますよ!」
というご意見がある方は、ぜひコメントをお寄せいただきたいです。
時間とお金を何に投資する?
時間とお金を投資する先として、株式・投資信託、貴金属、先物、不動産、ビジネスなど、いろいろ選択肢があります。
しかし、たくさん勉強をして、情報を駆使することで、投資の結果を予測する精度を高めることはできるようになっても、結果を自分でコントロールすることはできません。
そう考えたときに、自分自身への投資は、自分自身が変容して、行動を続けることさえできれば、結果をある程度コントロールすることができます。
そう考えたときに、セミナーに参加するというのは、投資先として充分な選択肢になり得ると思うのです。
あなたは、あなたの時間とお金を、何に投資しますか?