「相手の立場になって考える」
とは、どういうことかについて考えていました。
そこで以前、心理系のセミナーで行ったワークのことを思い出したので紹介します。
相手の立場になるワーク
ワークの名前は、「シャドウイング」。
ま、名前は覚える必要はないので、良いのですが、「影になる」というような意味です。

何をするかと言いますと・・・。
2人1組になって、お外に出てお散歩です。
1人は、自分の足の赴くままに、街を歩き、お店に入ったり、何か気になったモノに触ってみたり、...。
自由に振る舞います。
もう1人は、その人の影(シャドウ)になり、数メートルから十数メートル、後ろを追って歩くのです。
そして、前の人が見たモノを同じように見て、触ったモノを同じように触って、歩調も同じように合わせて、...。
15分間それを続けます。
15分経ったら、交替します。
相手の立場になってみて
そのとき、私は、受講生ではなく、サブインストラクターという立場で参加していたので、2人の受講生がこのワークをやっている間、その様子を2人の後ろに付いて、観察していたのです。
シャドウイングしている人を、シャドウイングしていたのです。
受講生は2人とも女性でした。
女性2人のあとを、ストーカーのように、付いて歩きました。
1人目の方は、ゆっくりと歩かれ、またお店に入っては、商品を触ったり、説明書きを読んだり、ということをしていました。
2人目の方は、歩くのが速く、しかも余り立ち止まらずに、さっさと歩かれました。
2人は、興味を持つものも違うし、見るところも違うし、歩く速さも違うし、と面白かったのです。
さらには、男性である私が、普段は入らないようなお店に入ったり、見ないような商品を見たりしたので、女性と男性の違いもはっきり感じました。
そして、人それぞれの興味のあることが分かってきて、その方の人となりが伝わってくるような気がしました。
「相手の立場になって、物事を考えましょう。」
と自分でも簡単に言ってしまうことがありますが、今回ほど、相手の立場になれたなぁ、と実感できたのは初めてでした。
相手の立場になって考える
相手の立ち位置、目線、で考えるというのが、本当に大事なんだと、改めて感じ入った次第です。
ちなみに、英語では、
「相手の靴を履いて考える。」
みたいな表現になるんですよね。
面白い経験なので、みなさんもやってみてはいかがでしょうか?
もし、ご希望があれば、私のセミナーでもやりますので、リクエストしてください。