今回のテーマは、「うまくいく法則」です。

分散させるか、集中させるか
小学生のころ、虫メガネを使って日光を一点に集め、黒い紙や鉛筆で黒く塗った紙を焦がす、という実験をしたことがあると思います。
日光は暖かく、地上のものにさまざまな恩恵を与えてくれますが、虫メガネを使って一点に集中することで、紙を焦がすだけの強い力になります。
力を一点に集中させる・力を加える範囲を小さく絞る、この集中力が大きな力を生み出します。
今、あなたの力が小さかったとしても、一点に集中する・範囲を絞ることで、大きな結果を生み出すことができるのです。
複数のことを同時並行で進めなければならないときは
ときには、あれもこれも同時並行で、一度にこなさなければならない場合もあると思います。
このときも、全体に少しずつ力を注ぐのではなく、短い時間に区切り、その区切った時間内では小さな一点に集中する。
そして、短い時間の区切りを集中したら、次の区切りでは次のことに集中し、またその次の区切りでは次のことに集中する。
これを素早く切り換えて行けば良いのです。
パソコンの歴史について詳しい方ならばご存じだと思いますが、昔のパソコンはシングルタスクと言って、一度に一つのアプリケーションしか動かすことができませんでした。
今で言ったら、ワードで文書を編集していて、エクセルで表計算をしたいなぁと思ったら、一度ワードを終了させてからエクセルを起動しなければなりませんでした。
もちろん、当時はまだ、ワードもエクセルもありませんでしたが。
今のパソコンはマルチタスクと言って、同時に複数のアプリケーションを動かすことができます。
今、あなたがこの文書を読んでいるときに、メールソフトが動いていてメールの着信を教えてくれているかもしれません。
YouTubeで動画を再生しながら、この文書を読んでいるかもしれません。
この文書をプリンタで印刷しながら、別の作業をしていたかもしれません。
ところが、
「同時に複数のアプリケーションを動かすことができる。」
と書きましたが、
厳密に言うと、CPU(コンピュータの頭脳)は、一度には一つのことしか処理できません。
人間には、同時に複数のアプリケーションが動いているように見えますが、実はAというアプリケーションを少し実行したら、次はBというアプリケーションを少し実行し、その次にはCというアプリケーションを少し実行し、そしたら、次はAの続きを少し実行し、Bの続きを少し実行し、Cの続きを少し実行し、...。
ということを、人間の目や感覚では分からないくらいの速さで、切り替えながら繰り返しているのです。
CPUは一度には、一つのことに集中しているのです。
もしあなたが、あれもこれも同時並行で一度にこなさなければならない場合は、これと同じようなことをすれば良いのです。
どんなときにでも1点に集中することで、大きな結果を出したいものですね。
今日の問いかけ
あなたは大きな成果を得るために、今この瞬間、何に力を集中しますか?