今回のテーマは、「脳の機能」です。

人間の脳に備わった機能
人間の脳には、
「質問されると、自動的に答を探し出す。」
という機能があるのをご存知ですか?
夢・目標を持つということは、脳に質問をしているのと同じことなんです。
夢・目標を持つと脳は、実現するために必要な情報を見つけ出そうと働き始めます。
良くある例としては、
「旅行に行く。」
と決めたら、普段歩いている通勤(通学)路に旅行代理店があって、旅行のパンフレットが並んでいるのに気づく。
というようなパターンです。
それまでも、毎日毎日旅行代理店の前を通っていたにも関わらず、気付いていなかったのに、「旅行に行く。」と決めた途端に、旅行代理店やパンフレットの存在に気付くのです。
実は、今までも目には入っていたはずなのです。
ただ、脳が意識に上げてくれていなかったんですね。
ところが「旅行に行く。」と決めたことで、脳に質問をしたことになるので、その実現のための情報(旅行代理店やパンフレットの存在)を意識に上げてくれたのです。
質問に沿った答えだけを見つけてくれる
先日、この逆の体験をしました。
友人と2人で、とある用事があって、車で出掛けたときのことです。
昼食時が近かったので、用事を済ませた帰りに、昼食を取ろうと話していました。
「何食べる?」
「この先に、〇〇(お店の名前)があったよね?」
二人とも確信がありませんでした。
どうせ通り道だから、行く道すがらで確認しようということにして、車を走らせていました。
運転手は私です。
そろそろお店があるだろうと思われる、ちょっと手前で信号待ちをしているとき、
「もうそろそろ、あのお店があるはずだな。確認しよう。」
と考えていました。
そして、次に信号で止まったときに、
「あれ? ここまで来たら、もうお店を通り過ぎているはずだよなぁ。」
と思い、助手席の友人に、
「〇〇(お店の名前)あった?」と聞いたら、
「あったよ。」と答えるのです。
私は、運転していたので、前方や周辺の景色を見ていなかったはずはないのです。
しかしその間、別のことを考えていたので、全くお店に気付かなかったのです。
今までの経験上、いくら別のことを考えていたとはいえ、お店の目の前を通れば気付くはずですが、このときは全く気付かなかったのです。
それは、「別の考え事」という、質問を脳にしていたから、そのことには関係ないお店のことは意識に上げてくれなかったのです。
目標設定と目標達成の間にも、このような関係があります。
目標設定をすると、達成に必要な情報が意識に上がってきます。
しかし、設定した目標を忘れてしまうと、必要な情報を見逃してしまうのです。
ですので、目標設定をして、目標を意識し続けることって、とっても大切なんですね。
星に願いを
「流れ星に願い事を3回唱えると願いは叶う。」
という話があります。
流れ星が流れるのは、1秒前後です。
その間に、願い事を3回唱えられるのは、常にそのことを考えていないとできません。
「あれ? 願い事は、なんだっけ?」
と、まごまごしているうちに、流れ星は流れてしまいます。
流れ星を見た瞬間に3回唱えられるくらい、いつもそのことを考えていることが大切なのです。
もっと言ってしまうと、流れ星とは関係なく、願い事についていつも考え続けているところに、たまたま流れ星が流れたので3回唱えたことになった、というくらい、いつも考えているのが良いのです。
今日の問いかけ
あなたは、どんな目標を設定して、脳にどんな質問をして必要な情報を意識に上げてもらいますか?