今回のテーマは、「質問」です。

あなたの質問が恐怖感・威圧感を与えていないか
チームメンバーに質問をして、情報を得ようとしたときに、
- 答えにくそうにしている。
- 歯切れの悪い答えしか返ってこない。
- 必要以上に答えるのに緊張している。
という経験はないですか?
そういうことがあるとしたら、あなたの質問方法が、チームメンバーに無用なプレッシャーを与えているのかもしれません。
今日は、チームメンバーに恐怖感・威圧感を与えない、質問法についてのお話です。
この方法を知っていれば、チームメンバーが安心してあなたとコミュニケーションできるようになります。
つまり、あなたは必要な情報を、スムーズに聞き出すことができるようになります。
チームメンバーに恐怖感・威圧感を与える質問法
質問をするときには、その質問の意図・背景を明らかにすることが大切です。
私のサラリーマン時代にこんなことがありました。
あるとき、唐突に当時の上司である課長から
「木村くん、先月は何時間残業した?」
と聞かれました。
そのとき、私は答えに窮してしまいました。
- 「もっと残業を減らしなさい。」
- 「残業しないようにしなさい。」
などと注意されるのではないか、という恐れを感じてしまったのです。
責められるのではないか、という恐怖を感じてしまったのです。
私の残業は少ない方(月に10時間くらい)だったので、やましいことはなかったのですが、恐怖を感じてしまいました。
後から分かったことですが、残業代の予算を組むために、
「実績を知りたい」
という、部長からのリクエストに応えるために、課長が集計していただけのことだったのです。
そのことを知って私は、ホッと安心しました。
恐怖の原因の一つは「無知」です。
(関連記事:不安・恐れとの付き合い方)
- この質問に答えたら、どうなってしまうのか?
- この質問の答えを、どのように扱おうとしているのか?
- なぜそんなことを質問するのか?
が、分からないから恐怖なのです。
人は恐怖を感じているときには、行動しにくいものです。
今の私ならば、当時に比べて、年齢も経験も重ねているので、
「それを知りたい理由はなんですか?」
と聞き返すことができますが、当時の若い私にはそれができませんでした。
あなたがチームメンバーに何かを尋ねるときに、同じような恐怖を感じさせているかもしれません。
チームメンバーが答えにくそうにしているのは、このことが原因なのかもしれません。
このようなことが繰り返されると、
「あなたの質問=恐怖」
という連想が、固定化されてしまいかねません。
さらには、
「あなたとの会話=恐怖」
にもなりかねません。
これでは、必要な情報を聞き出すこともできません。
チームメンバーが、自分をさらけ出すことができるという安心感も持てませんね。
(関連記事:チームの生産性を極限まで高める方法)
チームメンバーに恐怖感・威圧感を与えない質問法
今後、あなたがチームメンバーに質問するときには、予め質問の意図・背景を明らかにして質問をするということを、意識してやってみていただきたいと思います。
チームメンバーは、安心して答えることができるようになるでしょう。
あなたの質問、あなたとの会話に安心感を持つようになるでしょう。
そうすることで、自分をさらけ出すことができるという安心感を持つことができ、チームの生産性が高まるというものです。
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今日の問いかけ
あなたのチームメンバーが、プレッシャーを感じないでコミュニケーションできるように、あなたはどんなことに気を付けることができますか?