目次
アンカー、アンカリング
「錨(いかり)」を表す英語の “anchor” =アンカーから。
船を停泊するために降ろす錨のように、特定の「感情」をいつでも呼び起こせるように、特定のトリガーに結びつける(=アンカリング)こと。
<実施例>
- ある感情を感じ、その感情がピークに達する直前に、特定の動きや刺激を与える。
- このことを繰り返し実施すると、脳はその動きや刺激が、その感情の原因と勘違いするようになる。
- すると、特定の動きや刺激を与えると、その感情が湧き上がってくるようになる。
このときの特定の動きや刺激のことをトリガーという。
<用語の使い方>
カウンセリング
「助言、相談」を表す英語の “counsel” =カウンセルから。
悩みや問題を解決するために相談に応じ、助言や指導をすること。
私見としては、マイナスの状態を、±ゼロの状態にするための相談。
コーチ
「四輪大型馬車」を表す英語の “coach” =コーチから。
ブランド品の “coach” はもともと馬具のメーカー(蛇足)。
馬に引かれて、目的地に連れて行ってもらうことから、導く・指導するの意味で使われるようになる。
そこから、スポーツなどのコーチとしての意味を持つようになる。
スポーツに限らず、人やグループを指導・コーチをする人のこと。
コーチング
コーチに、指導を受けること。
スポーツの場合を考えても分かるとおり、プレーヤーとしての優秀さと、コーチとしての優秀さには、必ずしも相関関係はない。
プレーヤーとしての実績がなくても、良いコーチは存在する。
私見としては、プラスの状態を、さらにプラスの状態にするための相談。
最新の実践心理学の項目も参照ください。
コンサルティング
「(専門家に)意見を聞く、助言を求める」を表す英語の “consult” =コンサルトから。
ビジネス上の課題解決や目標達成について、専門家に相談すること。
コンサルティングをするコンサルタントは通常、その業界、業種、業態などの専門家であることが多い。
サブモダリティ
「感覚の種類」を表す英語 “modality” =モダリティから。
サブモダリティ= “sub” + “modality” =感覚の種類の従属要素。
感覚の種類は、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の5つ。
それぞれの感覚の従属要素(サブモダリティ)は、
- 視覚
- 色、形、明るさ、位置、距離、動き、など
- 聴覚
- 音の大きさ、音程、音質、リズム、音が聞こえる方向、など
- 触覚
- 温度、湿度、重さ、圧力、感触、など
- 味覚
- 味の強さ、食感、歯ざわり、など
- 嗅覚
- 匂いの強さ、匂いのする方向、など
特定の記憶には、特定のサブモダリティがセットになっている。
サブモダリティを変化させることで、記憶の印象を変えることができる。
例えば、思い出すのも嫌な苦手な人。
その人を思い出すと聞こえてくる、その人のダミ声。
その人を思い出したイメージの中で、そのダミ声を高い声に変えてみる。
(聴覚のサブモダリティーである、音程・音質を変えてみる。)
そうすることで、その人を思い出すことの苦手度が弱まる。
そして、その人に対する苦手意識が弱まることがある。
言葉で説明するとややこしいが、実際にやってみると、結構簡単に体験できる。
算命学、算命干支学
算命学は、中国で4000年前から伝わる万象学の一つで、古代の叡智を凝縮した究極の人間学。
自然現象や宇宙の動きから自然界の法則を導き出し、仏・儒・道教を交えて体系化したもの。
このために、「占い」としても活用することができる、というもの。
算命干支学は、算命学をもとにして、一部四柱推命の解釈を加えたもので、下記で学ぶことができる。
トリガー
「引き金、きっかけ」を表す英語の “trigger” =トリガーから。
アンカーした感情を引き出すためのきっかけ。
良いトリガーは、普段しない動きや普段受けない刺激で、毎回同じ動き・刺激であること。
どこかを触るというトリガーにするならば、毎回、同じ場所を、同じ力で、同じ時間だけ触るようにすると良い。
バックトラック、バックトラッキング
「同じ道を通って帰る」を表す英語の “backtrack” =バックトラックから。
コミュニケーションスキルの一つ。
ラポールを築くための一つの手法。
相手が話した言葉の一部を繰り返し相槌を打つこと。
一番簡単なのは、相手の話の語尾をそのまま繰り返すこと。
特に、相手が感情を表現した言葉を選ぶと効果が高い。
少し高度になると、相手の話を一言でまとめてみたり、相手の使った言葉を使って質問をしてみたり、といろいろと応用できる。
フィルタ
コミュニケーションの仕組みを理解するために、私が作った概念。
物理的なモノではなく、概念的なモノ。
開閉ができて、モノを通す、通さないを切り替えられる。
また、何を通して、何を通さないかを選択している。
という特徴から、「フィルタ」とした。
コミュニケーションを成立させるためには、まずこのフィルタを開く必要がある。
ラポールが築けている状態とは、このフィルタが開いている状態になっていることと言い換えることができる。
ペーシング
「歩調、足並み、ペース」を表す英語の “pace” =ペースから。
コミュニケーションスキルの一つ。
ラポールを築くための一つの手法。
相手が話すスピード、ペース、テンポ、抑揚、音程、音量、呼吸などを同調させること。
ミラーリング
「鏡」を表す英語の “mirror” =ミラーから。
コミュニケーションスキルの一つ。
ラポールを築くための一つの手法。
相手と写し鏡となるように、姿勢や動き、服装など、目に見える部分を同調させること。
ラポール
「 (一致・調和を特徴とした)関係」を表す英語の “rapport” =ラポールから。
開かれたコミュニケーションが取れる関係(心を開いた、何でも話せる関係)が出来上がっている状態のこと。
ラポールを築く=開かれたコミュニケーションが取れる関係を築く。
リフレーミング
「枠にはめる、額縁を付ける」を表す英語の “frame” =フレームから。
リフレーム= “re” + “frame” =枠を付け替える、改めて額縁を付ける。
コミュニケーションスキルの一つ。
同じ絵画でも、額装を変えることで、その絵画から受ける印象が変わる。
同様に、出来事や物事に対する見方や意味付けを変えることで、そこから受ける印象や引き起こされる感情を変えることができる。
相手や自分がすでにしている出来事への見方や意味付けを、新たなものに変えることによって、相手や自分の感情を切り替えること。
最新の実践心理学
ここでは、NLP™(Neuro Linguistic Programming:神経言語プログラミング)のこと。
私が学び始めた2003〜4年ころには、まだ認知度が低かったために、「最新の実践心理学」という注釈付きで紹介されていた。
今は、認知度が高まってきているので、この表現は使われていないかもしれない。
NLP™とコーチングに関して、私が見聞きして認識している情報を以下に示す。
(情報ソースに当たるなどの作業はしていないので、真偽は定かではない。)
欧米では、NLP™が体系化され、それを応用したものとして、コーチングが体系化された。
しかし日本には、適用分野が限定され、効果が分かりやすいコーチングの方が先に伝わってきた。
そして、日本でコーチングが広まり始めたころに、NLP™が日本に伝わってきた。
NLP™がコーチングのベースになっているということで、すでにコーチングをしていたコーチが慌てて、NLP™を学び始めた。
という歴史がある。
私は、たまたまコーチングよりもNLP™と先に出会ったので、NLP™をベースにコーチングを始めた。